1.CD盤面をきれいにする
僕は、主にDMM.、TSUTAYA DISCAS、時に、楽天レンタル、
ぽすれんを利用しているのですが、サービスごとにバラツキがありますが、CDの盤面がとても汚いサービスもあります。
CDをまずは綺麗にする。
その際は、中心から外側に向かって、布で拭き取る。
最近では、CDのクリーナーも近くには中々売ってませんが、お手元になければラウダのクリーナー液・クリーニングクロス.がお勧めです。
残念ながら、Amazonでは販売していないようです。
2.音楽タグ・データを統一する
CDをトレイに挿入。
音楽タグで重要なのは、上の赤い四角で囲まれたアルバムアーティスト、アルバム名などの基本的なデータ。
この基本的なデータによって、PC上のもしくはiPodなどの再生プレイヤーは楽曲を識別する。
国内アーティストであっても、音楽タグ・データは、日本語で表示される。
このdBpoweramp CD Ripperでメタ・データがどのように取得されるのか全く知らないのですが、アーティストが世界的に活躍するアーティストではなく、主に国内で活躍するアーティストであっても、楽曲名も含め、日本語で提示される。
ただ、例えば、dBpoweramp CD Ripperを使えばよくあるのですが、アーティストが日本人の場合、松田 聖子という風に、ほとんど姓と名の間にスペースが入れられる。
dBpoweramp CD Ripperは、ほとんどのアルバムで音楽タグデータが提供される。
また、このdBpoweramp CD Ripperの優秀な点ではあるが、ほとんどのアルバムCDの音楽データが提示され、今まで6千アーティストくらい、アルバム数にすればもっとのCDをリッピングしているが、音楽タグ・データがなかったのは、わずかに5枚も満たないでしょう。
松田 聖子と松田聖子では、別のアーティストとして認識される。
日本語で提供されるのは、有難いのですが、松田 聖子なら松田 聖子で統一すれば問題ないのですが、これに松田聖子というアーティスト名をタグ・データに加えると、保存フォルダも別モノと認識し、PC上の再生プレイヤーでもiPodでも別のアーティストとして認識されてしまう。
これは、バンド名でよくあるThe Rolling Stones とRolling Stonesでも同じである。
当然、ローリング・ストーンズとRolling Stonesでも、全く別の2つのアーティスト・タグができる。
また、欧米ではそういう慣わしなのか、バンド名でも、The Rolling Stonesではなく、Rolling Stones,Theという風にタグ・データを提示してきます。
そういうことを考えずに、最初の頃は、dBpoweramp CD Ripperが提示するタグ・データを利用していたので、以前のiTunesでリッピングしたもの、EXACT AUDIO COPYでリッピングしたものと、ごっちゃになり、大分、修正したのですが、それでもまだ無茶苦茶なタグがある。
尚、EXACT AUDIO COPYでは、外国人アーティストの場合、カタカナ表記で提示される場合と英語表記で提供される場合が、混在していたのですが、dBpoweramp CD Ripperの場合、松田 聖子、大滝 詠一となっても、音楽タグデータは統一されているようです。
音楽タグ・データ付けのルールを、あらかじめ決めておく。
僕は、洋楽の場合、それぞれの楽曲名を日本語のタイトルがある場合は、日本語を、それ以外は、英語表記でとだいたい決めている。
Stand By Meなら、Stand By Meという風に。
まぁ、Stand By Meくらい有名なら、スタンド・バイ・ミーとすることもあるのですが。
そのため、ある程度、音楽ライブラリーが構築されないと、きちんとしたタグに関するルールは、作りにくいのですが、すでに構築している音楽ライブラリーを参考に、前もってタグに関して、ルールを決めておいた方が良い。
3.音楽タグ・データを変更する方法
dBpoweramp CD Ripperで音楽タグ・データを変更する方法には、2通りあります。
- CDを挿入した画面に直接、音楽タグ・データを入力する方法
- Review PerfectMeta Matchesを呼び出して、幾つかの提示された音楽タグ・データを参照しながら、音楽タグ・データを決める方法
尚、PCオーディオ、ネットワーク・オーディオについて詳しく書かれたLINN JAPAN |DS その魅力を語ろうVol.02.には、多くのCDをリッピングする際には、取りあえずリッピングし、その後で、メタデータを入力すればよいと推奨されていますが、僕が、タグ変換ソフトを一度も使わず、再生ソフトであるMediaMonkey.を利用し、音楽メタデータを変更して行ってたせいもあるかもしれませんが、後でまとめて音楽メタデータを入力するのは、とても面倒です。
3.1 CDを挿入した画面に直接、音楽タグ・データを入力する方法
該当する音楽メタ・データをクリックし、変更していくという方法です。
3.2 Review PerfectMeta Matchesを呼び出して、幾つかの提示された音楽タグ・データを参照しながら、音楽タグ・データを決める方法
実際に、楽曲データを変更する際、上側にある「META」の右の▼矢印をクリックし、現れるウィンドウの「Review PerfectMeta Matches」をクリックします。
すると、
上のような画面が現れます。
音楽タグ・データの取得の一番てっとり早い方法は、デフォルトのまま利用するという方法です。
正直、そのアルバムの楽曲の自分が慣れ親しんだ日本語タイトルでなければ嫌だとかいう拘りが特になければ、それでOKだと思います。
次に簡便な方法は、この現れた画面で提示された音楽タグ・データをにらめっこして決めるか、提示された音楽タグ・データの中で多数決をして決めるという方法です。
右側に提示されている音楽データは、クリックすると、デフォルトのタグ・データ欄に挿入されます。
赤印の一番左の音楽タグ・データがデフォルトであり、ここに入力することにより、音楽タグ・データの変更が行えます。
画面は、クリックしていただけると、拡大します。
そのまま見ると、少し解りづらいかも知れませんが、赤字で表示されているデータは、他の音楽タグ・データと異なっていることを表わしています。
基本音楽タグ・データのうち、アーティスト名やアルバム名の他、ジャンル名なども重要かも知れません。
CD販売・サイトに、Amazon、
TOWER RECORDS ONLINE、HMV ONLINE.とありますが、Amazonの場合、音楽データにばらつきがあるように思われます。
僕は、主にHMVのサイトを見ながら、音楽タグ・データを決めており、時折、タワーレコードを参照します。
TOWER RECORDS ONLINEの方が、アルバム情報が豊富なのですが、検索システムに難があります。
ただ、HMVは、2000年以前で再発がないCDに関しては、掲載されていなかったりします。
そういう場合は、TOWER RECORDS ONLINEをご覧下さい。
また、音楽タグ・データの変更後、リッピングが上手く行かなかったなどの場合では、通常、再度、CDを挿入すると、変更後の音楽タグ・データが反映されているはずです。
その場合に、さらにタグ・データ変更をしたい場合、「META」の右の▼矢印をクリックすると、エラーメッセージが出現します。
そういう場合は、▼ではなく、「META」を押しましょう。
変更を加えた音楽タグ・データは、元に戻ってしまいますが、タグ・データ変更画面が開くようになります。
4.アルバム・アートワークの挿入
次は、上図の右下のアルバム・アートワークについて。
約半分くらいの割合で、アルバム・アートワークは自動的に挿入される。
まずは、上の赤い四角のアルバムの基本データを確認または修正し、【Choose Art】のボタンをクリック、もしくは+ボタンをクリック。
Choose (from Internet)を選んだ場合、次のような画面が表示される。
この中から適当なものを選べば良い。
ただ、PCでの再生オーディオでの表示は、大丈夫だと思うが、PCオーディオを組んだ場合やiPodなどにアートワークを表示させた場合、挿入する画像があまりにも小さいと、画像が粗くなってしまう。
逆に大過ぎると、容量を食う。
だいたいですが、500px x 500pxから800px x 800 pxくらいが適当なのではないでしょうか。
また、この「Choose (from Internet) 」で選んだ結果は、上の音楽タグの基本的データを変えると、結果が変わる。
「Choose (from Internet) 」を選んで結果が全く表示されない場合
「Load (from File)」を選んで、インターネット等からダウンロード、もしくは、お手持ちのCDジャケットをスキャンしたものを挿入する。

インターネットからダウンロードする際も、アルバム名等で検索し、だいたい500x500くらいのものを選んでいます。
5.保存場所と音楽ファイル形式,音楽ライブラリー構造の選択と決定
5.1 まずは、音楽ファイル形式を決定
[Rip to]となっているところから、お好きな音楽ファイル形式を選択。
dBpoweramp CD Ripperの公式サイトでは、デフォルトのFLACのLossless Level5を推奨している。
AppleなどのPCメーカーとの問い合わせ中に、FLAC形式のことを話したら、全く知らなかったようであるが、PCオーディオを組む際は、拘りがなければ、通常、FLAC形式を選択する。
ただ、何千枚とかアルバムをリッピングしたりする場合、とんでもなく容量が多くなり、とてもじゃないが、PCのハードディスクのみでは、対応できなくなる。
以前、PC内の音楽データが、PCの故障により、半分くらいパァとなった経験があるので、今では、NASと通常の外付けハードディスクの2重保存しています。
当初、より高音質にとFLACのUncompressedを利用していたが、今現在、AppleLosslessなどの混在でアルバム数約700で、約300GBの容量となっている。
以前、FLAC形式,大量の音楽ファイルをiTune,iPod,iPone用に再構築 | Ki,Kazuo ItoまたはTogusaの音楽のある生活.で紹介しましたが、iPodなどは、FLAC形式を読み込めないので、ファイル形式を変換せねばなりません。
外付けハードディスクなどを購入する際には、そういった点も考慮しましょう。
Macを購入した僕は、MacのiTunesで聴くためのAppleLossless形式の音楽ライブリーも構築しています。
大雑把に言うと、オーディオ・コンポも繋げたPCオーディオに興味のある人は、FLAC形式。
主に、PCでiTunesを利用して聴く人は、AppleLossless。
iPod等、携帯プレイヤーでのみ聴く人は、mp3。
という風に考えれば良いのではないでしょうか。
FLAC形式だと、dBpoweramp CD Ripperの下中央に変換形式のレベルを選択できるようになっています。
一番上が、Fast(速い)、下がUncompressed、その次の上がHighest(最高)となっています。
常識的に考えて、上の方が容量が小さく、リッピングが速い。
下に行くほど、容量が大きくなると思いきや、dBpoweramp CD Ripperには、曲名の1番右に容量、楽曲が並んだ下に、合計リッピング・サイズが出るのですが、試したところ、Fastの方が容量が大きく、下に行くにつれて容量が小さくなり、最後のUncompressedで、どーんと容量が大きくなっていました。
音楽ファイル形式により、変換形式の設定は異なります。
5.2 保存場所までのパスの決定
[Path]とあるところの横の[Set]をクリックします。
現れたウィンドウから、音楽を格納するフォルダを選択します。
僕は、NASのMYBOOKLIVEDUOのPublicフォルダのShared Musicフォルダに保存しているので、[\\MYBOOKLIVEDUO\Public\Shared Music\]となります。
5.3 音楽ライブラリー構造の決定
僕の音楽ライブラリーは、上の図から辿っていくように、アーティスト名>アルバム名>曲順のついたそれぞれの楽曲名 というような順番になっています。
これは、iTunesと同じスタイルです。
dBpoweramp CD Ripperもデフォルトのままだと、iTunesと同じく、アーティスト名>アルバム名>曲順のついたそれぞれの楽曲名という風なフォルダ構造になります。
ファイル名は、[Artist名] [Track 番号] – [曲名(タイトル)] という名付け方になる。
このままでいいのですが、LINN JAPAN |DS その魅力を語ろうVol.02に書かれているように、クラシックの場合、アーティスト名>アルバム名>曲順のついたそれぞれの楽曲名ではまずいと思います。
このリッピングするファイル構造の変え方ですが、右横の[Set]をクリックすると、下の画面が現れる。
ここで、該当のCDを挿入し、一番上のNamingの項目を全て削除し、真ん中のウィンドウのElementsから要素を選択していき、フォルダ構造、ファイル構造を決定していく。
下層のフォルダを選択する前に、¥(フォルダ・セパレーター)を導入。
[track]トラック番号とタイトルの間に、Namingに直接、半角スペース-半角スペースを挿入。
最初のままがいいやとなった場合には、右上のDefaultで、いつでも元に戻せる。
最後に、Exampleとなっている欄で、確認する。
最後に、OKをクリック。
Profileの欄をプルダンして、[Create Profile]を選択し、出てきたウィンドウに適当な名前、クラシックとかを名づけて設定を保存しておけば、プルダウンして選ぶことにより、設定を呼び出せば、Jazz、ポピュラーなどと簡単に使い分けられる。
6.やっとリッピング開始
最後に、右上の[Rip]をクリックすれば、リッピングが開始される。

随分、大変だなあと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、音楽タグ・データ以外、一度、設定してしまえば、あとはそのまま利用できます。
また、音楽メタデータも、そうこだわらないという事であれば、ほとんど触らずに済むと思います。
それでは良きPCオーディオLifeを!!